言問橋から視線を隅田川の下流に向けると、古めかしい東武伊勢崎線の鉄橋が見える。鉄橋から浅草駅までは急カーブなので電車はゆっくりと走っている。東武浅草駅は1931年に建てられた7階建て駅ビルの2階部分にあり、その他は開業当時から松屋デパートがテナントとして営業している。外壁は新しく改装されているので往時の外観を偲ばせるのは、わずかに煙突のある壁面だけになっている。
1954年にサミュエル・フラーが45日間の日本ロケを敢行して撮った「東京暗黒街・竹の家」のクライマックス・シーンが、松屋デパートの屋上遊園地だった。屋上の建物の上に設置されていた回転遊戯機がド迫力だ。当時のガキ共は東京を一望できるパノラミックな遊具でさぞかし恐怖の快楽を味わったことだろう。
現在の屋上遊園地はダイナミックな回転機械はなく、ごくごく安全でまったりとした遊具しかない。夜はビア・ガーデンになるので、裸電球がいたる所に吊るされていて、いよいよ場末感を強くしている。
さらに旅は続く・・・
立秋がとうに過ぎて、東北地方は梅雨明け宣言なしだそうだ。このまま盛夏の印象のないまま涼しくなっていくのだろうか。
ハンガリーから待望のFlektogon 35/2.4が届いた。eBayで一週間前に落札したM42マウントの東独製広角レンズだ。ホントに品物が届くのかどうか内心ビクついていたのだが、何事もなく予想していた日に到着した。Near Mint(新品同様) という謳い文句通りの外観にまず安堵。ところがピントリングを回すと何やらズレている。無限遠までピントリングが回らない。当然無限遠が出ない。あ~~、やっちまった~。見知らぬ東欧人に呪いの言葉を唱えながら善後策を考えた。
ひょっとするとハンガリーからの長旅中手荒な扱いを受けたかも。レンズって精密機器だもんね。
ダメモトで取り敢えずレンズ前部の鏡枠を外してみた。さて、この先どうすればよいのか・・・何も調整するようなネジが見当たらない。
駄目か~と嘆息。
ちょっとピントリングを回してみる。あれっ、無限遠まで回るじゃないの!
鏡枠を戻してファインダーを覗いてみると、ちゃーんと無限遠が出ている。よかったー♪ 原因は不明だけど、動けばよいのですよ動けば。
テスト撮影は江戸川の河川敷。蝉の抜け殻としぼんだ朝顔、これぞ夏の始まりと終わり。






